猫の経済学 シロの生き方

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Shiro


 シロはおそらく3年以上は生きている。もしかしたら過去どなたかに飼われていたかもしれない。なぜなら避妊手術をしているからだ。しかしインドネシアではボランティアで避妊手術を施してあげる方(私もそうだけど)がいるから、何とも言えないがとにかく人懐っこさはピカイチである。誰でも寝転びスリスリする。しかも私が一番だと思っている。大嫌いな猫はMiである。Miはモテる。アイドル的な性質をもつ彼女は避妊手術をしても男友達は多いらしく、どこでも日中は出かける。人間に対してはさほど媚びを売らない。猫世界のアイドルなのだ。シロはこれが気にくわないらしく、時たまMiを叩きつける。Miもビビって泣きそうな顔をしている。シロはとにかくプライドが高い。みんなと一緒にご飯を食べることを嫌う。しかも容器がみんなと同じだと食べない。なぜか野良猫のくせに、食べるものを選ぶ。何がすごいかというと、生きることができるのだ。ゴミ箱を漁らず。シロは保険で3ヶ所ほど自分の場所を確保している。風の噂ではご飯はこちらでしか食べないらしい。可愛がられるポジションだけを確保しているのだろう。

 

 すなわち、社会保障(飯がもらえる)があると、野良猫は安心して自分のありのままで暮らせるのだ。みんな寝るときも完全に無防備だ。特にこの4匹は。恐れを知らない。と言ってもいい。健康状態も悪くない。Hetareがちょっと病気かもしれないが、(足を引きずっている。)まあ概ね良好で太っている。他の野良より。シロは避妊手術をしたから余計長生きするだろう。