猫の経済学 Nothing permanent

チビ

野良猫の環境も永遠ではない。（当たり前だけど）、毎朝、毎晩４匹でご飯を食べるわけではないことを最近知った。

ニューフェイス、チビが現れたのが3日前。突然だった。おそらく誰かが捨てたのだろう。一匹の可愛い子猫。おそらくまだ１ヶ月ぐらいか。とにかく小さい。

最初、MiやSHIRO,EKORは怒っていた。なんでこんな珍客がいるんだ！と。HETAREはさすが年寄りで何も動じなかった。（最近外出多し。）私はチビを守るために、ダンボールで家を作りふかふかな毛布まで用意。最適な環境を作った。そして、盗むな、子猫がいるとメモ書きして。

そして翌朝。Miがいなくなった。朝のメンバーはHetare,Shiro,遅くやってきたEkorだ。でもなんかよそよそしい。みんなこのチビに遠慮しているようだ。食べてすぐ去って行く。前はまったりして、寝転んで、毛づくろいして、挙句寝るぐらいだったのに。そして３日たった今日。本当にいなくなったのだ。チビ以外。

これは野良猫のルールなのか。念のため彼らのご飯は用意して、いつものように玄関を掃除した。チビは毎回かなり大きな声で鳴いているが、3日経っても母親は一切迎えにこない。おそらく母猫はこのあたりにおらず、人間がここに捨てたのだろうと確信を持った。このチビやたら食べるし、やたら鳴く。そして人懐っこさもピカイチで、私にピタっとくっつき離れない。また小さいから、私もなかなか離れることができないときたもんだ。可愛いのだが、なんか淋しい。

私はボランティアでやってるから、去るもの追わずだと自分に言い聞かせているが、今日その辺りを見回りしてしまった。私はあの４匹が愛おしいのだ。みんなでチビを見守ってもいいんじゃないか。と勝手に人間目線で思ってしまうのだが、猫世界では違うのだろう。一気にこの場所取られた！と思っているに違いない。何かを失って何かを得る。なんだかこの言葉がよく刺さる。