猫の経済学

 インドネシアは猫がやたら多い。犬は少ない。イスラム教が9割いるこの国は、犬は不浄の生き物。猫は天使の使いという教えがあり、猫が可愛がられてきた。よって野良猫も多い。野良猫もそれなりに人間に近づきおこぼれをもらいながら生きている。怖がって逃げるような猫はあまり見かけない。人間にフレンドリーだ。人もまた近寄ってきたら撫でてあげたり、食べ残しをあげたり親切である。

 私はこれから、猫の経済学と銘打ち、野良猫たちの人生、愛猫Fukuの世界観など、

猫についてひたすら書こうと思う。

 ここで登場人物を紹介。愛猫Fuku ユニセックス。去勢手術済み。母猫とやってきて、Fukuだけを家に向かい入れた。母猫は私の運転手の友達に差し上げた。もちろん、避妊手術を施してあげてから。私が精一杯できる謝礼である。この話は2年前である。Fukuはここに暮らして3年目になる。

<野良猫チーム>

 SHIRO  ユニセックス 避妊手術済み。おそらく家猫だったのだが捨てられたのであろう。かなりのプライド高。最初この猫がえさを請求するので(鳴き方半端ない)餌をあげるようになったのだ。

 HETARE ♂ 何歳かわからないが、HETAREは名前の通り何をやっても失敗男子。メスを口説けず、テリトリー争いにも相当の負けをしたのか、目が悪く、他にも身体中に痛そうな傷を持つ雄。鳴き声もしっかりできないようだ。

SHIROの餌のおこぼれを食べるようになり、ここに居座るようになる。

 MI ♀ まだ1年も経っているのか若いメス猫。つい最近子供を事故で失っているが、お腹が大きいからまた妊娠している可能性が高い。最初はこっそりSHIROの残りを食べていたが、SHIROが数日いなくなってから、センターをはるようになった。

 

 もう餌をあげて2週間が過ぎた。この2週間で既に私は猫の世界の面白ろさを観察している。この猫観察日記、どうぞお楽しみください。