猫の経済学 いかに最適化を図るか。

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食事中


 随分更新をサボってしまいました。現在の野良猫組は、Hetare,Mi,Ekor,Shiroがメインです。Hetare,Miコンビは、このエリアを仕切っている感じです。Ekorがやってきたら猛烈に怒ります。私がなだめて、ご飯をあげていますが、やはり寛容性はなく排除しようとします。この様子を見た私は、多様性というのは口では簡単であるが、実際難しいな。とつくづく思います。猫の世界でさえ、この有様ですから、人間世界もまた異質な者が、近寄って欲しくないと思うのが本音なのでしょう。

 

 現在Miは、2週間前に無事避妊手術を終えて、2日間の入院してから社会復帰。退院直後はカゴから離した瞬間どっかへ消えていってしまいましたが、やはり空腹には勝てず戻ってきました。しばらく私も避けていましたが、二、三日で信頼回復。今ではなついてきます。私は朝・晩の二回傷口を消毒に、ベビーオイルを塗って傷口付近をメンテナンス。今では毛が生えてきました。やはり避妊手術を選択したのは良かった。Miが雄を探さなくなりこの辺りに座っていることが多くなりました。一番嬉しいのは、Hetareです。HetareはMiのそばにいるのが大好き。恋人が戻ってきたような感じです。今では、二人で一緒に座ってまったりしたり、猫会話を楽しんでいるようです。

 一方Hetareは若干飽きてきたのか、日中はどことなくフラフラ遊びにいって、夕方戻ってきます。おそらく汚いところにいるのでしょう。汚く帰ってきます。毎日体を拭く作業が追加業務として課せられています。

 先日、Ekorが足にまとわりついてきてあげく興奮して、噛まれました。私は早速狂犬病注射を摂取して予防しました。野良猫は基本的にバイキンだらけ、引っ掻き傷や噛まれると一瞬ビビってしまいます。くわばら。クワバラ。

 以上ここまでダラダラと近況報告。この野良猫たちは最適化を図るために、何を捨てて何を得るか。考えて生きていると思っている。無論最優先課題は「飯を食う」これに尽きるのですが、私の規律についていける者たちがこのエリアに住める。グルーミングを嫌がらないこと。清潔に過ごすこと。仲良く助け合うこと。交尾禁止ただしゆるやかな恋愛は許可。愛しい野良猫たちは今日もまったり。

 

 

 

 

 

 

猫の経済学 恋の季節

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Mi


発情期がやってまいりました。すなわちオスの競争が最大になりレッドオーシャンになります。血みどろの戦いを制した者がメスをゲットできるこの仕組み。私は嫌いです。

Miはどうもこのエリアのアイドルらしく、やたらモテる。Miもまた自覚しているようでだ。Hetareが彼氏でいうと一番近い存在なのだが、Miは拒否る。( ̄◇ ̄;)でも時たま

まんざらでもないような素振りを見せるMi.小悪魔的テクニックを持つ。よってHetareはストーカー化する。他の見知らぬ猫もしかりで完全にストーカーだ。朝餌をあげる時、見知らぬ猫が必ずMiの近くにいた。無論私は追い払う。新参者には絶対に餌をあげない。この時Hetareは見守るだけ。Hetareはケンカが弱く加えてそのことを充分よくわかっているのだ。私は冷たいようだが、野良猫に恋をする権利はあるが、子供を産む資格はないと考える。生まれてしまったものはしょうがないが、さらに産むのは社会的に問題である。よって私は本日Miを避妊手術をさせた。現在彼女は病院に3日間預かることになった。野良猫ゆえに傷口が開くといけないからだ。余計な出費が増えるがこれも世のためと思い私は寄付をした。今朝、Miを捕獲した時Hetrareは、とても心配そうにカゴに入ったMiを見守ってた。Miもまた鳴く泣く😿 私はなんとかなだめ、お手伝いさんに依頼し、動物病院へ行かせたのだ。私はMiとHetareが寄り添って生きてくれることを願う。もちろん他に恋人を作ってもいいしそれは自由である。食べることがある程度確信でき安心が手に入るのであれば、野良猫でもスラックができ、平和で、のほほ〜んとした生活ができるのではないのだろうか。長生きしろよ!きばれ!

猫の経済学 ゆずりあい精神

 野良猫組に、ゆずりあい精神があるのか。というと皆さんは「そんなもんない」っておっしゃるかもしれない。しかし、私は見た!ゆずりあいを!

昨日相変わらず、HetareとMiとEkorに朝ごはんをあげていました。Miは痩せの大食いで本当によく食べます。Miの分がなくなりまだ足りずに、Hetareの分も顔を出しました。普通に考えると、「邪魔するな!」でしょ?しかし昨日は違った。「もしよければどうぞ」とHetareは引いたのだ。このジェントルマン行動に私は感動。オスは顔だけじゃないということを学んだのであります。

 野良猫組が定期的に餌をやると、和の感情が生まれてくるのでしょうか。つまり、ご飯を食べることができる安心感を得られれば、争いをする必要がなくなるわけです。私という社会保障を享受できていれば、心に余裕が生まれる。他の猫、つまりEkorがやって来ても追い払うこともなく、受け入れちゃうわけです。

 

猫の経済学 女の戦い

 相変わらずご飯をあげています。家猫Fukuは本当に好きな時にしか食べない。一方、野良猫組は必死になってモグモグ食べる。これが見ていて気持ちいい。今は食べながらグーミングを行なっており、綺麗になるわ、お腹は満たされるわで一石二鳥である。

 さて本題の女の戦い。MiとShiroは仲が悪い。今日も晩御飯中にShiroが食べ終えると、最後にMiへ威嚇のカァ〜ー!とガンを飛ばして去って行った。Miは案外したたかで

かつチャーミングな奴で、男ウケしそうな性格である。現在ボディーガードにならないがHetareが彼女を守っているような感じである。

 これを嫉妬するのが、Shiroである。年齢的にも年上のShiroは、Miのぶりっ子ぶりが気に食わないらしい。Shiroは避妊手術をした猫だから、ホルモンのバランス上、体がものすごく大きいし、男にモテない。フェロモンが出てないからだ。

 私への助言、ShiroはShiroだよ。他の猫と比べたら不幸になるゾーーー。

これは人間世界にも通ずることである。

 

猫の経済学 野良猫のリスク

本日Hetareがイタズラにあった。心無い人間に眉毛と髭を書かれてしまった。

最初Hetareを見た時、車かバイクかススでもついたのかと思って、タオルで拭いてあげたが、全然取れない。これは人間の仕業ということが判明した。

 野良猫は常にリスクの高い生活をしている。食べ物にありつけるか、人間にイタズラされないか、ライバル猫との決闘などなど様々な困難に直面する。Hetareはそういう意味では弱者である。なんとか生き抜いてきて、ようやくご飯を与えてくれる人間パトロンを見つけた。よってこの辺りから一歩も動こうとしない。テリトリーも増やさなければ、天敵がやってきてもジッと座って耐えるのだ。これはHetareの戦略なのか天然なのかわからないが、とにかく人間の善悪が見極められない。

 弱者と知ってしまった私は、最低限の保障をしてやるつもりだ。ある種年金のような感じである。現物食べ物支給およびメンテナンスぐらい。家猫にすればいいじゃん。という声が聞こえてくるが、これは難しい。なぜなら野良猫は決まったところで排泄するのは大きくなりすぎた猫には困難であるし、彼らの自由を奪ってしまうことにもなるからだ。野良猫のリスクは野良猫本人が引き受けなければならないと考える。しかしながら、メリットもある。それは自由である。家猫よりも。それはどこでも散歩に行ったり、好きな猫と恋愛したり、しかも複数可能だ。沢山の人に可愛がられる可能性だってある。そこで私の結論は社会保障案だ。最低限の保障はするが家はない。野良猫キープで必要な水とご飯とブランケットは差し出す。先日ダンボールを設置してあげたのだが、それすら翌日盗まれた。インドネシアはまだまだ厳しい生活の方が多い。ダンボールでも売れるから奪っていかれるのだ。Hetareよ。たくましく生きるのだ。サポートはするよ。野良猫人生楽しかったと言って天国へ行くまでね。

猫の経済学 人間に好かれるにはどうしたらいいか。

 現在一番可愛がっているストリートキャットはHetareである。彼は人間に抵抗しないし、おとなしい。むしろ悟りの境地を開いたかのように、じっと人間のやりたい放題(ここではグルーミングや目薬をさすなどのメンテナンス)を耐えぬき、むしろかまってもらえていることが嬉しいぐらいに、自分を委ねている。しかしながら、本来猫はこのような人間の良かれと思った行為には、抵抗する。無論、家猫Fukuでさえも、風呂に入れさせる。グルーミングをするといった行為にイチイチ反抗する。ShiroやMiはもっと反抗し逃げていってしまい戻ってこない。しかしご飯時には必ず戻ってくるという図々しいのである。Hetareは人間の世話になるなら、このぐらいは我慢しようというトレードオフが備わっているからであろうか。他の雄猫たちもしばしば、相乗りご飯を頂こうと寄ってくるが、私が最優先にご飯をあげるのはHetareである。またオスたちは決して、Hetareの陣地を争うとしない。もしそうなったらご飯を頂けないとわかっているのであろうか。すなわちHetareあってのご飯なのだ。

 猫が人間に好かれる方法。それはただ一つ。人間の行為を受け入れることであろう。そうすれば野良猫でも、食うに困らず、自由でハッピーな人生になるに違いない。服従は決してしないが、多少の歩みは寄るぞというのがいいのではなかろうか。人間社会もしかり、服従をするつもりはないが、やらねばならないことはしっかりやり、自分が主体的に働いていれば、組織に身を寄せようとハッピーライフを過ごせるのではないかと私は思う。

 

猫の経済学 補足説明編

今日は補足説明編

まず私の部屋を紹介しよう。集合コンプレックス(店や事務所が入った長屋のような感じ)にある友人が経営する事務所の3Fに住んでいる。あるきっかけで住むところがなかった私はここに入った。オーナーも気前よくリノベーションしてくれて、台所を作ってくれたり、壁やらカーテンなど新調してくださった。現在住んで6年目。このエリアは、割に富裕層エリアと呼ばれ、大きい家が多い。またスーパーや郵便局、マッサージ屋にカフェ、ヨガ教室、語学教室などカルチャーも充実している。私はここが大好きである。加えてこのエリアは、野良猫大量生産エリアでもある。飲食店が多いゆえに食うことが容易(無論残飯あさり)で、野良猫でも生きる環境が整っている。ラッキーな子猫は、スーパーやカフェにいたお客に拾われる。またペットショップ、動物病院もあるので、拾われて家猫にするのは一瞬でできる。猫にとってはチャンスが多いとも言えよう。私の場所は、コンプレックスの一番端で車の通りが多いところだ。コンプレックス中央にはもっと野良猫が存在する。その競争社会の中で中央にはいれなかった猫たちがやってくるのである。